OFSは、同社のTeraWave ULL光ファイバでNokiaの1830 PSS UltraワイドバンドC+LバンドDWDMシステムの容量と非再生伝送距離を紹介した。これは、ハイパースケールデータセンター接続に必要な超長距離(ULH)で伝送のビットコスト削減に寄与する。
TeraWave ULL光ファイバは陸上ファイバ最大実効断面積を持ち、高容量、コヒレント変調フォーマットを制限する非線形ペナルティ抑圧を最大化する。TeraWave ULL光ファイバを完全利用した場合のビットあたりのコストは、G.652ファイバ完全利用のビット当たりのコストよりも50%改善される。これは、伝送ターゲットを満たすための再生の高コストが避けられるためである。
「最近の伝送エンジニアリングにおける最重要課題の1つは、クラウドデータセンター接続で、ビット当たりの低コスト維持である。クラウドコンテンツプロバイダのネットワーク内でCAGR 50%でトラフィックが伸びているが、ウエブスケールデータセンター間の距離は、ヨーロッパでも北米でも4000kmが可能になっている。実用的かつ基本的な制限により将来的にスペクトル効率の増加が一段と困難になっているので、C+Lバンド伝送は、ファイバ当たりの容量倍増の魅力的な方法である。ファイバとケーブルがLバンド波長用に適切に設計されればの話である」とOFSマーケット&技術戦略ディレクタ、Robert Lingle, Jr.は説明している。
Nokiaの1830 PSS光ネットワーキングプラットフォームは、高いスペクトル効率で、200G(8QAM変調フォーマット利用) ULHパフォーマンス、拡張メトロ/DCI伝送距離を達成している。OFS TeraWave ULL ITU-T G.654光ファイバは、増幅器のノイズを超低損失0.168dB/kmに低減し、125µm平方大有効断面積により非線形歪を最小化する。TeraWave ULL光ファイバの導波路は、Lバンドでマイクロベンディングロスとマクロベンディングロスが最小となるように設計されており、優れた陸上用ケーブル性能、優れたスプライス性能を達成している。
拡張メトロ/DCIアプリケーションでは、TeraWave ULL光ファイバは、100kmスパンで400Gb/s 300km伝送をサポートし、Nokiaの1830プラットフォームではラマンアンプ不要である。ハイブリッドラマン-EDFAアンプを用いると、TeraWave ULL光ファイバは、再生なし100kmスパンで200Gb/s 4500km伝送をサポート可能である。これらのリンクバジェットは、商用装置を使った、現実的なケーブル損失とフィールド設置を前提としている。
OFSのTeraWave ULL光ファイバは、従来ネットワークとクラウドトランスポートネットワークの両方で最長の非再生伝送距離、コスト効果達成に寄与する。この場合、最大容量は、最先端のコヒレント変調フォーマットおよびC+Lバンド波長の利用によって達成可能である。
OFS、TeraWave ULL光ファイバでDWDM容量拡大
コムスコープ、伸びる帯域需要に向けて高速ソリューション
来年までに、電話から遠隔ゲーミングまで、約300億の接続デバイスが見込まれている。これは一人当たり5台であり、世界中のデータセンタに対する需要は莫大なものになる。コムスコープ(CommScope)は、高速、高信頼データセンタインフラストラクチャ向けに俊敏、高密度、クラウドフレンドリソリューションをData Centre Worldで紹介している。
帯域の継続的な成長に応えるコムスコープの最新ソリューション
・CommScopeのLazrSPEED WideBand OM5は、100Gと400G要求適合を考慮し、次世代データセンタに貢献し、マルチモードデータセンタの適用性を広げる。OM5は、最近ISO/IECにより指定されたもので、短波長分割多重(SWDM)の性能を強化し、レガシーMMFとの下位互換性を維持しながら、利用可能な帯域を少なくとも4倍に増やす。
・接続デバイスの数が増えるにともない、これらデバイスの位置がますます重要になる。CommScopeのImVision自動インフラストラクチャマネージメント(AIM)システムは、何が、どのように接続されているか、それがどこにあるかを正確に知っている。統合されたハードウエアとソフトウエアプラットフォームが、物理層全体を管理する。AIMが機能停止を特定しない場合、ことわざに言う、干し草の山から針を探すに等しい。
SWDMとLazrSPEED WideBand OM5ソリューションの利点
・OM4のレガシーアプリケーションをサポート
・ファイバ当たり>100G容量増
・40Gと100Gで単一ペアEthernetが可能
・128G シングルペアFCが可能
・パラレルファイバ数が1/4に減少
・MMF利用を汎用メディアに拡張
(詳細は、www.commscope.com)
Cree、業界最高輝度、最高効率のロイヤルブルーLED
クリー(Cree)は、新しいXLamp XP-G3、業界最高性能ロイヤルブルーLEDを発表した。XP-G3 LEDは、同サイズの競合LEDsの最大光出力の2倍、画期的な電力変換効率81%を達成する。この優れた性能のロイヤルブルーLEDは、CreeのハイパワーLEDポートフォリオを拡張するものであり、これにより照明メーカーは、園芸、建築、エンタテーメント照明などのアプリケーション向けに差別化されたLEDソリューションを提供できる。
新しいXP-G3ロイヤルブルーLEDと最近発表されたXP-E 高効率フォトレッドLEDを利用して、Creeは新たな園芸レファランスデザインを構築した。このレファランスデザインでは、定常状態で3.2µmol/Jの光合成光量子束(PPF)効率を達成している。これは、今日使用されている高圧ナトリウムソリューションよりも50%以上高効率である。XP-G3ロイヤルブルーLEDは、放射フラックスが最大3402mW であり、これは最大電流2A、85℃ジャンクション温度で、13µmol/s PPFに相当する。
「当社の最新の園芸に最適化された製品は、照明メーカーがLED園芸システムを主流に押し出す際に貢献する。Creeの高出力LED技術は、フォトン出力、効率、信頼性の最高度の組合せを提供し、旧来の高圧ナトリウム照明のLED照明への置き換えを促進する。これにより、消費電力が最小化され、穀物生産高が最大化される」とCree LEDsシニアVP/ジェネラルマネージャー、Dave Emerson氏はコメントしている。
XP-G3ロイヤルブルーLEDは、Creeのセラミックハイパワー技術に立脚している。これは、温度限界105℃で優れた寿命を達成することができる。さらに、園芸照明メーカーは、Creeの他の3.45㎜フットプリントXP製品で実証されている既存のドライバおよびオプティクスエコシステムを利用して、製品の市場投入期間を短縮できる。
製品サンプルは現在提供中。
RSoft Photonic Component Design Suite Version 2017.03を発表
シノプシス(Synopsys, Inc)は、RSoft Photonic Component Design Suiteの最新リリースを発表した。これは、光通信、オプトエレクトロニクスおよび半導体製造で使用されるフォトニックデバイスやコンポーネントの設計のための業界最先端のソフトウエア。バージョン2017.03 RSoft Photonic Component Design Suiteは、オプトエレクトロニクスデバイス解析をスピードアップする。SynopsysのSentaurus TCAD製品およびRSoft BeamPROPツールの新しい一般モニタオブジェクトとのインタフェースがアップデートされいるからである。これにより、FDTD法と比較して導波路フォトディテクタのシミュレーション速度が100倍高速化できる。このリリースは、ミックストレベルLED/OLEDシミレーションのために、改良双方向散乱分布関数(BSDF)RSoft計算でナノスケール光学構造をモデリングするRSoftツール機能にも立脚している。
Sentaurus TCADインタフェース使い勝手強化と導波路フォトディテクタシミュレーションの高速化
Sentaurus TCADインタフェースは、Sentaurus WorkbenchにRSoft光学ツールのシームレスな統合を提供し、オプトエレクトロニックデバイスの徹底的、総合的シミュレーションができるようにしている。使い勝手の改善には、分散材料と材料の動的アップデートおよび共通シミュレーションエリアを持つシステムに対するサポートが含まれる。RSoftツールとSentaurus Workbench間の生来の双方向データ交換を拡張して、導波路フォトディテクタシミュレーション向けのBeamPROPツールを含めたことで、設計者は大幅なスピードアップという利点が得られる。特に、BeamPROPの新しい汎用モニタオブジェクトは、極めて効率的に光パワー吸収計算ができるので、フォトディテクタのシミュレーションは、FTTDベースの方法と比べると、100倍高速になる。これにより、デバイスの評価と最適化が高速化され、Time to Marketが早まり、開発コストも削減される。
改良BSDF散乱計算
今回のリリースは、Synopsys固有のLightToolsとRSoft混合レベル協調シミュレーション法を改良している。これは、光線および波長ベースの技術を統合して、LightToolsの光線追跡シミュレータの偏向回折効果に正確さと効率性を付与する。協調シミュレーション法は、RSoft BSDF機能を使う。これは、ナノスケール光学構造における偏向依存効果の散乱計算を一段とロバストにする。これにより、高効率バックライト、プロジェクションディスプレイ照明やセンサに使用されるLEDやOLEDの設計が便利になる。
(詳細は、www.synopsys.com)
API、複雑な光学フィルム/フィルタの要求に応えレーザ切断能力を拡大
American Polarizers Inc(API)は、高精度レーザ切断装置で精密レーザ切断能力を拡大した。APIは、幅広い光学膜およびフィルタをどんな形状、サイズでも提供できるようになっており、実質的にどんなアプリケーションにも対応できる。全ての製品はAPI内製であるため、コストコントロールが容易であり、製造サイクルを圧縮して顧客の厳しい期限に合わせることができる。
新しいレーザ切断装置によりAPIは、複雑な形状の切断でも偏向基板をほとんど損傷することなく、極めて厳しいトレランスを維持できる。新しいAPIレーザはビーム径 .001″であるため、薄い材料と厚い材料の両方とも、滑らかで正確な切断が保証される。切断精度は±0.003、顧客は40″ × 24″のサイズを規定できる。
(詳細は、www.apioptics.com)
エディンバラインストルメンツ、FLS1000発売
エディンバラインストルメンツは、FLS1000フォトルミネセンス分光計を発売した。
FLS1000は、光物理学、光化学、材料科学、ライフサイエンスにおけるほとんどの要求が厳しいアプリケーションのための最先端モジュラー型フォトルミネセンス分光計。
装置は、定常状態と時間分解分光法の両方で基準を定めるものであり、比類のない感度を実証している。また、紫外から中赤外スペクトル範囲のスペクトル計測、ピコ秒から秒まで12桁以上の時間分解能で寿命計測する設定が可能である。
高感度は、低濃度サンプル、少量サンプル、低ルミネセンス量子収量の計測にとって必須である。標準水ラマン計測で装置の究極的感度、>30000 : 1は、業界では比類がない。
FLS1000は、新しい独自のエレクトロニクスモジュールおよび新しいオールインワンソフトウエアスイート、Fluoracleを実装している。新しい、再設計されたモノクロメータは、迷光阻止率が高く、優れた精度と分解能、自動化促進を特徴としており、これらは市場の他の装置には見られない、とメーカーは説明している。新しいコンポーネントは、複雑なモジュラー設計の設定で数十年におよぶ経験と相俟って、最大限の研究パフォーマンスと使いやすさを保証するものである。
(詳細は、www.edinst.com)
NTT Com、データセンター間接続に超大容量400Gb/s伝送装置を導入
NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)は、グローバル展開しているデータセンターの間を接続するネットワークに、大容量伝送かつ省スペース、省電力な400G伝送装置を、2017年4月14日より順次導入する。
これによりNTT Comの基幹網は、従来の2倍以上となる19Tbps以上の伝送容量を1光ファイバあたりで確保できることとなる。
導入される装置に用いられている400G伝送技術は、日本電信電話株式会社(NTT)の研究成果であるデジタル信号処理技術を活用したものである。
装置の主な特長
(1)世界最高水準の省電力・省スペースを実現
NTTの研究成果であるデジタル信号処理技術と16nm CMOS技術の相乗効果により、ビットあたりの消費電力を約75%削減(従来装置比)、またビットあたりの装置占有スペースを約80%削減(従来装置比)した。面積などにゆとりのないデータセンターにも迅速なサービス提供が可能となる。
(2)従来の2倍の伝送容量を確保
NTTは、400G光信号生成に関する研究において、光の位相と振幅の両方に情報を重畳させる16QAM変調信号とサブキャリア多重を実現した。この成果が用いられている導入装置では、1光ファイバあたり、従来システムの2倍以上の伝送容量を実現できる。
(3)幅広いニーズに応えるための新インターフェイス(OTNインターフェイス)提供
近年ホールセール事業者やデータセンター利用者を中心にニーズが増加している OTNインターフェイス(OTU2/OTU2e/OTU4)を、またNTTの研究成果であるOTUCn対応フレーミング技術を活用した400GbEインターフェイスを、NTT Comの法人向けネットワークサービスのオプションとして、順次提供開始する。
(4)柔軟かつ迅速な機能拡張が可能なディスアグリゲーションアーキテクチャ
従来の高機能なオールインワン型の専用装置ではなく、必要な機能部/モジュールごとに再配置が可能となるディスアグリゲーションアーキテクチャとSDN技術を組み合わせることにより、NTT Comは柔軟・迅速に、新たなサービスや機能を提供することが可能となる。
(詳細は、www.ntt.co.jp)
LG Innotek、水清浄器殺菌用にUVLEDモジュール発売
LG Innotekは、水清浄器蛇口泡沫器の内部を殺菌するUV LEDモジュールの量産に成功した。
LG Innotekは、先月末から浄水器蛇口泡沫器向けのUV LEDモジュールの量産を開始した。この製品は、LG Electronicsの新しいダイレクト浄水器、PuriCare Silm Updownに組み込まれている。
浄水器の蛇口泡沫器には、常に少量の水が存在する。空気流入により細菌が繁殖するため、この部分は汚染の傾向がある。しかし、スペースが狭いために蛇口泡沫器内部に殺菌器を導入することは困難だった。
LG Innotekは、蛇口泡沫器向けにカスタマイズしたUV LEDモジュールを開発した。これは、強い殺菌力があり、無害である。
このモジュールは、蛇口泡沫器内部の水をUV光で直接殺菌する。製品は、幅1.5㎝、長さ3.7㎝で、浄水器の狭い空間にマウント可能である。
製品は、蛇口泡沫器がUV光に5分晒されると99.98%の細菌を殺す。この結果は、278 nm波長で蛇口泡沫器を殺菌することで得られた。
UV LEDは、化学薬品や重金属なしでUV光だけを使用するので無害である。また、水銀UVランプと違い、壊れることを恐れる心配がない。
ミズーリ大学、レーザ/超音波の組合せで皮膚科処置技術を開発
ミズーリ大学(University of Missouri)の研究チームは、直接的接触によりレーザ光を皮膚組織に送達する装置を開発した。学際的チームが開発した技術は、皮膚科専門医が使うことができる、また皮膚の表面層を通したレーザ送達を改良することによりレーザ皮膚科における安全性に対する不安が少なくなる。
レーザ技術は、目の損傷を含め、危険を伴う。オープンエア伝送では、臨床医がレーザを患者から離して保持しており、これは通常の皮膚科処置では一般的であるが、患者と医師の双方の目にとって危険である。Paul J.D. Whitesideは、そうしたプロセスを改善し、医者にも患者にも安全なシステムを考案した。
同氏によると、開発したシステムは臨床用レーザと連動して超音波パルスを使い、処置中に皮膚組織の特性を変える。装置は、sonoilluminationと名付けられている。
研究チームは、同装置を豚の皮膚組織サンプルでテストした。様々な振幅とパルスを使い、開発装置はサンプルでテストし、臨床状態で非常有望であることが示された。
研究チームは現在、その技術を商用化するためのスタートアップ企業の立ち上げを計画中である。
(詳細は、www.missouri.edu)
ノリバチ、フルスペクトルLEDグローライトを発売
米国の大手技術系企業で、照明のデジタル化にフォーカスしているノリバチ(Noribachi)は、同社の北カリフォルニアグローラボで開発した高品質、フルスペクトルLEDグローライトを発表した。
Sunflower Farmsのオーナー、Russell Akiyama氏は、「画期的で効率的なLED照明と技術を使って、花、木々、果物、野菜などの成長周期を促進することができる。これによってシーズン内外の両方で柔軟性が得られる」とコメントしている。
ノリバチのLED技術によって同社は、幅広いエネルギー効率のグローライトを設計する。これは、空間と光出力を最大化し、商用生産者、都市農家、趣味の農園にとってエネルギーコストの低下をもたらす。最初の製品は、同社のクローラボで開発された、幅広いウエアハウスグローライト、DIYグローライトキット。
ノリバチのGrowlab(NGL)は、新製品とスマート成長技術の試験場。NGLの広範なテスト環境の一環として、ノリバチは「カスタマーグロー」(Customer Grow)プログラムを開発。このプログラムでは、顧客が独自の要求事項とともに植物をNGLに送ってテストすることを勧めている。テスト期間からノリバチは、個々の特定植物用の最適成長のための光出力を最大化する特注フィクスチャを設計する。
ノリバチのエンジニアリングディレクタ、Franklin Dibachi氏は、「当社はすでにLEDイノベーション、インテグレーション、最適照明の最前線にいる。農業や園芸産業にイノベーションをもたらすのは、当社にとって当然のステップである。当社技術の紹介では、ラボでカボチャの生育を始めた」と話している。全ての製品は、ノリバチのLAエリアのファシリティで製造され、購入3~5日で出荷となる。全てのLEDグローライトは、標準で5年保証、オプションで10年保証が可能である。
RapID Platform Network Interfaceに POWERLINKを追加
アナログ・デバイセズ社(ADI)は、Deterministic Ethernet技術グループ(旧Innovasic, Inc.)が開発したRapID Platform Network Interfaceに、リアルタイムの産業用EthernetプロトコルPOWERLINKを追加した。
この事前テスト/認定済みの包括的ソリューションにより、システム設計者は、既存製品や新製品への産業用Ethernetの追加を、極めて短期間に低コストで行えるようになる。また、各種フィールド・アプリケーションにRapID Platformをモジュールとして組み込んだり、モジュールのコンポーネントをフィールド・デバイスに完全に組み込むことのできる柔軟性を備えている。いずれの方法でも、ユーザーは従来通りのRapID Platformの信頼性と柔軟性を実感でき、またホスト・プロセッサに関して産業用プロトコルやネットワーク・トラフィックを管理する際の開発リスクを排除できる。
ADIのDeterministic Ethernet技術グループ責任者、Jordon Woods氏は「産業用オートメーション・アプリケーションがシリアル・フィールドバスからEthernet接続へと移行しつつあり、さらにユビキタスな産業用IoT(Internet of Things)への移行が進んでいることから、産業用オートメーション・システムには信頼性の高いリアルタイムEthernet接続が必要になっている。RapID Platform Network InterfaceにPOWERLINKを追加したことで、当社の顧客は、今日の産業用Ethernetアプリケーション向けの革新的なオプションを直ちに利用可能になるとともに、インダストリアルIoT(IIoT)のような将来の接続ニーズに向けて、業界最高水準のロードマップを策定できるようになる」とコメントしている。
Cree、次世代照明システム用LED性能を変えるNX技術プラットフォーム
クリー(Cree, Inc)は、画期的なNX技術プラットフォームで大きなLEDブレイクスルー達成を発表した。これは、Creeの次世代照明クラスLEDを強化する。NX技術プラットフォームにより新しいExtreme Density(XD) LEDファミリが可能になる。XD LEDファミリは、Creeの前世代ハイパワーLEDよりも4倍高いルーメンデンシティを供給する。この新しい技術プラットフォームによって、画期的な新しい設計が可能になり、色混合、指向性照明、産業用照明など幅広い照明アプリケーションで現在の制約が取り除かれる。
Cree LEDシニアVP/ジェネラルマネージャ、Dave Emerson氏によると、NX技術プラットフォームは、エピタキシャル構造、チップ構造、光変換の進歩に立脚したものである。「LCDバックライティングアプリケーションを踏襲した他の技術プラットフォームと違い、当社のNX技術プラットフォームは、最初から設計して照明アプリケーションのLED性能を飛躍的に向上させた」とコメントしている。
NX技術プラットフォームは、多くのコンポーネントや技術の進歩を統合している。これには、Dmax LEDチップ、一段と高効率の蛍光体システム、新しいパッケージデザイン、合理化された製造工程が含まれる。
新ファミリXD LEDの最初の製品は、XLamp XD 16 LED。これは264lm/㎝2のルーメンデンシティとなっており、現在市販の最高のLEDよりも50%高いルーメンデンシティである。特に、街路灯、ハイベイなど高い光出力、高ルーメン/ワットを必要とするアプリケーションに最適化している。新しいXLamp XD16 LEDにより、優れた光制御、より高い性能の照明器具が可能になる。また、セラミックベースのXD16 LEDは、他の競合LED技術プラットフォームが経験してきたアセンブリ、熱設計、光学設計、信頼性といった課題に取り組んでいる。
XLamp XD16 LEDのエンジニアリングサンプルは、今春遅くに提供可能になる。量産提供は晩夏の予定。
(詳細は、www.cree.com)
ルミナス、金属ハロゲンに取って代わるGen2 XH LED発売
ルミナス(Luminus Devices, Inc)は、金属ハロゲンの優れた代替となるGen2 XHシリーズチップオンボード(COB) LEDアレイを発表した。演色とともに、光出力と密度が著しく増加しているルミナスのGen2 XHシリーズは、劇的なシーンを作り出そうとする照明デザイナーや小売りの効果や力の要求に直接対処する。
「劇的な情景を創るのに必要な効果と光の品質は、今ではLEDパッケージで可能になっている」とグローバル製品マーケティング、イルミネーション担当シニアディレクタ、David Davito氏は説明している。「当社のGen2 XHにより小売ユーザは、最終的に金属ハロゲンを全面的に除去することができる。当社のブラックボディ以下のSensus COBsとともに、顧客は小売照明ソリューションの完全ポートフォリオを作ることができる」。
完全認定LM80とTM21とともに、光束維持は、少なくとも50000時間認定されている。Gen2 XHは、直径6、9、11、14㎜、4つの標準発光面(LES)で利用できる。
(詳細は、www.luminus.com)
豊田合成、「ガラス封止紫外線LED」を販売開始
豊田合成株式会社は、樹脂・インク・接着剤硬化などの産業用光源としての適用を目指して昨年3月に世界で初めて開発した「ガラス封止紫外線LED」の販売を開始する。
製品は、LEDチップがガスや水分による影響を受けないようガラスで完全密封しているため、高温多湿など様々な環境下でも高い信頼性を維持する。
またLEDチップの結晶構造を改良してチップ一つ当たりの光出力を向上させると共に、チップを基盤に直接接続するフリップチップ技術を用いて製品の小型化を実現。これにより単位面積当たりの光出力は、従来品の2倍以上となる200mW/mm2を達成している。
(詳細は、www.toyoda-gosei.co.jp)
Velodyne LiDAR、“Velarray” LiDARセンサを発表
VelodyneLiDAR Incは、新しい固定レーザ、固体Velarray LiDAR(Light Detection and Ranging)センサ、コスト効果が高く高性能でラギッド自動車用製品スモールフォームファクタを発表した。
Velarrayは、自律走行車にもADAS(先端的運転車支援システム)システムにもシームレスに組込み可能であり、これによりVelodyneLiDARは、一段と小型で経済的なフォームファクタで供給される画像品質と機能で再び業界標準を設定した。
「Velarrayは完全自律走行車だけでなく、適応走行制御(ACC)のようなADASシステムも可能にし、同時に小型形状と量産目標価格を提供できる」と同社社長/CCO、Mike Jellen氏は話している。同氏によると、Velarrayは独自の価値提案である。これによって、安全運転の経験が向上し、併せて完全自律走行へのアップグレードパスが可能になる。
VelodyneLiDARは2005年に世界初の3DリアルタイムLiDARセンサを開発し特許を取った。それ以来、このLiDARセンサは基本的センサとなっており、全ての自律走行車開発プログラムにとっては市場シェアリーダーである。そのサラウンドビューセンサは、ロングレンジで360°のカバー範囲があり、すでに数千の車両にインストールされている。VelarrayはVelodyne Labsで、同社の先進的R&Dグループが開発した。同社のこれまでのLiDARセンサの性能と信頼性を小型形状に統合し、最先端の安全性と自律走行車を可能にする最先端の技術と柔軟性を提供するものとなっている。
新しいVelarrayLiDARセンサは、Velodyne独自のASICを利用して、125×50×55㎜サイズの小型パッケージで、優れたパフォーマンスを実現している。このサイズは、車両のフロント、サイド、コーナーに組込み可能である。視野は、水平120°、垂直35°、低反射物に対しても200mの距離をカバーする。車両の完全安全レベル格付けASIL Bにより、VelarrayはL4およびL5自律走行車だけでなくADAS対応車でも安全動作を保証する。同社は、目標価格を量産で数百ドルとしている。
ソニー、車載カメラ向け高感度CMOSイメージセンサを商品化
ソニーは、車載カメラ向けの1/2.7型有効245万画素CMOSイメージセンサ『IMX390CQV』を商品化し、2017年5月からサンプル出荷を開始する。
同イメージセンサは、LED標識や信号機などの撮影時に起こるLEDのちらつき(LEDフリッカー)を抑える機能と、120dBの広いダイナミックレンジでの撮影を実現するHDR機能を搭載している。LEDフリッカー抑制機能とHDR機能の同時利用を可能にしたイメージセンサの商品化は業界初で、これはソニー独自の画素構造と露光方法により実現した。また高感度特性により、月明かりに相当する低照度0.1ルクスの環境下でも高画質なカラー映像の撮影が可能。
近年、標識や信号機などの交通設備や、ヘッドライト、ブレーキランプなどの車の装備の光源にはLEDが多用されている。また、車載カメラは、昼間のトンネルの出入り口など明暗差の大きな場面でも、ダイナミックレンジの広い高画質な映像を撮影することが求められる。新しいイメージセンサは、それらの状況に対応し、LEDフリッカー抑制とHDRの機能の同時利用を可能にすることで、車を取り巻く様々な交通環境において、認識精度の向上を実現する。
(詳細は、www.sony.co.jp)
コンパクトスーパーレッド、レッド、アンバ―、イェロー超高輝度LED
ビシェイ・インターテクノロジー(Vishay INtertechnology, Inc)のオプトエレクトロニクスグループは、ドームレンズ付コンパクト無色表面実装パッケージで、スーパーレッド、レッド、アンバ―、イェローの超高輝度LEDの新シリーズを発表した。最新の超高輝度AlGaNP on Siチップ技術を利用し、コンパクトなVishay VLD.1535シリーズは、高輝度であり、光度は14000mcd、放射角度±22°で外付けレンズは不要。
高輝度、小型2.3×2.3×2.6㎜フットプリントで、今回発表のLEDは幅広いアプリケーションで信頼できる性能の最適選択であると同社は説明している。アプリケーションには、交通信号/標識、屋内/屋外照明、標識、オーディオやビデオ装置のバックライティング、LCDスイッチ、照明付広告などが含まれる。
デバイスは、ガルウイングと逆ガルウイングバージョンがあり、高光束で、70mAまでの駆動電流に耐える大きなサイズのチップを搭載している。
(詳細は、www.vishay.com)
モノクリスタル、新しいUltra-Cleanサファイアウエハ
モノクリスタル(Monocrystal)は、新しいUltra-Clean(UC)サファイアウエハを発表した。
モノクリスタルは最先端のクリーニング技術を適用して、ウエハ表面品質でブレイクスルーを達成した。これは、micro-LEDを含む高精度オプトエレクトロニックアプリケーションで必要とされている。
microLEDは、現在全ての大手LEDメーカーが開発している次世代の光源。輝度、消費電力の点で、microLEDは従来のLEDに対して大きな優位性がある。モノクリスタルの新しいUltra-Clean(UC)サファイアウエハは、micro-LED製造用に特別に設計されており、表面の1µm程度のサイズにある粒子数はわずか20~50。
「MicroLEDは非常に有望な技術、サファイアウエハ表面処理を含め、多くの点で新しいアプローチを必要としている。非常に粒子数の少ない当社のUC-ウエハにより当社の顧客は、目標のエピタキシャル生産量を達成できる。これは、micro-LEDの開発と、商用化成功にとって重要である」とモノクリスタルCEO、Oleg Kachalov氏はコメントしている。
「当社の新しいUCウエハは従来のPSS (patterned sapphire substrate)プロセスにも適合している。これは最先端のコスト節約ソリューションであり、プレクリーニングステップは不要となり、PSSメーカーは初回通過後に95~99%の生産量を達成できる。すでに、複数の長期顧客からUCウエハについて極めて好意的な反応を得ている。当社のサファイア加工とクリーニング技術のさらなる開発を進め、市場で競争優位性を得ようとする顧客を支援していく」とモノクリスタルの販売担当VP、Mikhail Berestは話している。
PhotometricsとConfocal.nl、回折限界下共焦点顕微鏡で提携
米国の科学カメラ設計・製造メーカー、Photometrics、オランダの顕微システム開発企業Confocal.nl、は、新しいサブ回折限界の共焦点顕微鏡システムの市場投入を目的に提携した。Confocal.nl、Re-scan Confocal Microscope(RCM)は、Photometrics Prime 98B、世界初の裏面照射Scientific CMOSカメラを統合しており、超解像度イメージングに理想的なソリューションを提供する。
RCMは、通常の意味の顕微鏡ではない。予め位置合わせをしたオプティクスを収めたボックスであり、これはどんな顕微鏡にも接続して、それをサブ回折限界イメージングが可能な共焦点システムに変えることができる。RCMは、超解像度イメージングを可能にする「プラグ&プレイ」共焦点顕微鏡。RCMは、標準Cマウントアダプタを接続し、顕微鏡とカメラの間に設置するだけである。RCMは、超解像度イメージングが可能な「プラグ&プレイ」共焦点顕微鏡。
超解像度は、画期的なオプトメカニカル設計でRCMで達成される。RCM内部にスキャナ、リスキャナ、ピンホールがある。スキャナは顕微画像をスキャンし、リスキャナは画像をカメラチップに書き込む。仕組みは、リスキャナの掃引を二重にすることで、カメラチップに書き込まれる画像サイズが二重になるところにある。リスキャニングスポットのサイズは変わらないので、画像は、向上した170nm解像度でリスキャンされる。
Photometrics Prime 95Bといっしょに動作することで、95%量子効率、CMOSアーキテクチャのスピードで、超解像度画像が得られる。従来の共焦点顕微鏡と比較して、RCMが必要とする低出力レーザで、Prime 95Bの大きな11×11µmピクセルが、システム感度を向上させ、生きた細胞でさえも優れたイメージングが可能になる。1200×1200ピクセルアレイでは、Prime 95Bは、その高感度を大きな視野で実現する。
プラグ&プレイボックスとして、RCMとPrime 95Bは、どんな顕微鏡にも装着して、それを経済的なソリューションにする。
(詳細は、www.photometrics.com)
フジクラ、国産初のファイバレーザ出力10kW達成
フジクラは、国産ファイバレーザメーカとして初めて10kWを超える出力を達成した。
フジクラグループは材料加工用光源として市場が拡大しているファイバレーザ事業に取り組んでいる。同社グループはファイバレーザの開発・製造に必要な、光ファイバ関連技術、光半導体技術のほか冷却技術などを一貫して保有している。今回これらの技術を融合し、従来6kWまでであったファイバレーザを高出力化し、10kWを超える出力(10.4kW)を達成した。また、10kW出力においても電力からレーザ光への電力変換効率40%(直流供給時)という高い効率も達成された。
今回のファイバレーザの高出力化は、励起用半導体レーザの高出力化、レーザ共振器の高効率化、光学部品の性能向上、光ファイバの非線形光学効果抑制など、最新の技術開発成果を統合することにより実現した。
今回開発された技術を材料加工用高出力ファイバレーザ製品に順次適用し、高付加価値製品の実現を推進する。