ルメンタム(Lumentum Holdings Inc)は、200W出力ファイバ結合励起レーザモジュール、ST2をポートフォリオに追加した。この新しいダイオードレーザは、ルメンタムの高輝度励起レーザファミリーの業界で実証済みの実績を活用している。
「ST2 200W励起レーザで設計することで顧客はファイバレーザパワーを容易に2kW以上に拡大することができる。この点は重要である。加工時間や高スループットが重要な加工装置でマルチキロワットレーザの採用が増えているからである」と製品ラインマネージャ、Dr Tomoko Ohtsukiはコメントしている。
ルメンタムの次世代ダイオードレーザチップを使用し、光学的機械的設計イノベーションと組み合わせて超低光損失とパワーマネージメントを達成した。ST2は、135µmコアファイバ、0.15NAで200Wを出力する。製品は、製造応用で長期使用に耐えるように耐久性と出力安定性の厳しいテストを実施した。
ルメンタム、200W-ST2ポンプレーザを発表
次世代HDインドアビデオスクリーン向けに新しいCree LED
クリー(Cree, Inc)は、C1010 LED、ブレイクスルー3-in-1 RGB表面実装デバイス(SMD) LEDを発表した。これを採用することでディスプレイメーカーは、以前よりもシャープで、よりダイナミックな最先端のビデオディスプレイを実現することができる。
このクラスでは最高の遠視野パタンマッチング、最小電力消費を特徴とした新しいLEDは、競合LEDsよりも40%優れたコントラスト比、長寿命を提供する。C1010は、ピクセル間クロストークゼロの唯一の高密度ディスプレイLEDであり、ディスプレイのコストと重量増になるルーバーを不要としている。
Creeの最先端のLED技術を活用したC1010は、高温・高湿加速試験で競合LEDsの2倍の寿命を証明した。新しいC1010 LEDは、コンパクトなウルトラブラック1.0 ㎜×1.0 ㎜パッケージ、5mAで最大140 mcdを提供し、全ての鑑賞条件でコントラストを最大化する。
製品サンプルは、標準リードタイムで提供可能になっている。
ネオフォトニクス、ドライバ集積低消費電力28 Gbaud EML
ネオフォトニクス(NeoPhotonics Corporation)は、ドライバ集積の低消費電力28Gbaud外部変調レーザを発表した。これは、クライアントサイド4×25 NRZ 100G, 4×50 PAM4 200G, および8×50 PAM4 400G用に設計されている。この新しいEMLは、現在100Gデータセンターおよびクライアントサイドアプリケーション向けに量産出荷されている同社のEMLレーザファミリに新たに加わる新製品。
データセンターオペレーターやサービスプロバイダーは、100Gbpsや200Gbpsクライアントサイドインタフェーストランシーバを積極的に導入しており、急速に400Gbpsへ移行しようとしているので、より低消費電力で小型のコンポーネントの需要がかつてなく増加することになる。ネオフォトニクスの現在の28 Gbaud EMLレーザは、100Gクライアントインタフェースの主流技術、商用ソリューションであり、大量に出荷されている。一般的な100Gクライアントアプリケーションでは、EMLに十分な変調電圧スイングを供給するために、CMOSベースCDR ICとEMLの間にスタンドアロンのドライバが必要となる。一般にドライバは1W程度の電力を消費し、100Gトランシーバ内の貴重なボードスペースの1平方センチメートルを超える領域を占める。
ネオフォトニクスの新しい28 Gbaud EMLは、ドライバを28 Gbaud EMLにチップオンキャリア(CoC)レベルで集積している。ドライバは、ネオフォトニクスのローパワーリニアGaAsアンプ技術を使用している。CoCアセンブリは、4-chトランスミッタ光サブアセンブリ(Quad TOSA)に適合している。これは100Gbps QSFP28やCFP4フォームファクタ向けに設計されたもので、ボード上に独立のドライバを必要としない。したがって顧客は、CMOSベースCDR ICを直接ネオフォトニクスの28 Gbaud CMOS駆動EMLにリンクでき、簡素化、低消費電力、スペース節約という恩恵を受けることができる。PAM4アプリケーションでは、集積リニアドライバにより、ネオフォトニクスの新しいCMOS駆動28 Gbaud EMLは200Gbpsと400Gbpsアプリケーション向けの魅力的なオプションとなる。PAM4/CDR ICにシンプルかつ直接接続できるからである。
ネオフォトニクスチェアマン/CEO、Tim Jenks氏は、「当社の業界初CMOS駆動28Gbaud EMLは、100G、200G、400Gトランシーバ設計をシンプルにし、EMLベースのQuad TOSAに高信頼のソリューションを提供し、100G QSFP28が3.5Wという厳しい目標消費電力を満たすようにする」と語っている。さらに同氏は、「この新しい製品は当社の先進的ハイブリッドフォトニック集積技術をベースにしており、当社の実証済みInP EMLとGaAsドライバ技術を統合して、次世代の100G、200G、400Gデータセンターおよびクライアントサイドアプリケーション向けにパワーとサイズの大幅削減を達成した」とコメントしている。
ネオフォトニクスCMOS駆動EMLは現在、同社の次世代クライアントサイド100G、200G、400Gトランシーバに設計統合する段階にあり、外部顧客への販売は2017年下半期となる予定である。
Seoul Semiconductor、特許のフィラメントLED量産開始
ソウルセミコンダクタ(Seoul Semiconductor)は、LEDフィラメントバルブで使用されるLEDチップ・オン・ボード(COB)パッケージの量産開始を発表した。この市場は、現在推定13億ドル規模と見られている。
ソウルセミコンダクタのKi-bum Nam氏は、「当社は、特許に基づいて、フィラメントLED電球市場で引き続き市場シェアを拡大していく。この市場は、ブルーオーシャン市場で13億ドルと推定されている」とコメントしている。
ソウルセミコンダクタの説明によると、同社のフィラメントLEDは、差別化されたCOB技術を通じて自然光に近い高品質の光、小さなフットプリントと広いビームアングルを統合した全方向発光技術により驚くような照明を実現できる。演色評価数(CRI)は80以上、フラックス105~210ルーメンの多様なLEDが利用できる。そのすべてが相関色温度(CCT) 2700 Kである。したがって、これらは高品質の光により古典的な雰囲気を創るために多様な空間で使用される。例えば、カフェ、ホテル、ベッドでもリビングでも、2014年にフェーズアウトした白熱電球の代替となる。
ソウルセミコンダクタにおけるこの技術の開発は、2000年代初めにスタートした。それ以前にもフィラメントLEDの市場はあったが、市場環境が整うまで製造を控えていた。この決定は、同社の明確な長期戦略とビジョンを証明するものである。ソウルセミコンダクタは現在、数100のフィラメントLEDの特許を所有しており、チップ製造、COBパッケージング、モジュールおよび電球製造工程をカバーする。これらは、フィラメントLED製品の製造にとって全てコアテクノロジーとなっており、このポートフォリオがソウルセミコンダクタのフィラメントLEDを使う顧客の強力なIP保護につながる。
世界の電球市場は年間70億個と推定されており、そのうちの25億個は様々な装飾目的の電球であり、この市場はフィラメントLEDの対象市場である。この市場へのフィラメントLEDの適用は始まっており、様々な形態の球形電球への適用だけでなく、特殊形状のキャンドルランプにも適用可能である。これらの多様なアプリケーションは、38㎜と50㎜の2つの異なる長さのLEDでサポートされている。
Phoseon、LEDキュアリングソリューションのパワーとパフォーマンス強化
Phoseon Technologyは、アップデートしたFireLine FL400キュアリングソリューションを発表した。これは、LEDユニットのパワーを25%向上させて24W/㎝2にしている。
FireLine FL400は、最も要求が厳しい印刷、コーティング、接着剤硬化アプリケーション向けに設計されており、すでに販売開始となっている。このソリューションは、特注オプションもサポートでき、最も要求の厳しい産業印刷アプリケーション用に均質な高信頼キュアリングに前例のない光学均一性を提供する。
同社製品マーケティングマネージャ、Joe Becker氏は、「顧客は、スループットを高めた、一段とハイパフォーマンスのソリューションを求め続けている。より強力なFireLine FL400は顧客に、高UV出力を必要とする一段と高度なパフォーマンスを持つ、スケーラブルなIP54準拠ソリューションを提供する」とコメントしている。
FireLine FL400は、水冷UV LEDランプ、FireLineファミリの一環である。同ファミリは、広範なウエブ/コンベアベースUVキュアリングアプリケーションで用いられている。FireLineアーキテクチャは、スケーラブルなシステムが最大2m長で構築できるように設計されている。
(詳細は、www.phoseon.com)
フラウンホーファーIFF、物の内部を直接見るスマートフォンアプリを開発
フラウンホーファーの新しいアプリは、物の内部を直接見て特定成分を表示することができる。
リンゴが「有機」と表示されていても客はそれが着色されているか、あるいは販売者の説明が信じられるかどうかわからない。あるいは車が事故を起こしているかどうかもわからない。多くの状況で検証できない情報を受け容れなければならない。
フラウンホーファー研究所ファクトリーオペレーション・オートメーション(Fraunhofer Institute for Factory Operation and Automation) IFFの「HawkSpex モバイル」アプリによりコンシューマは、今後そのような情報を検証できるようになる。「スマートフォンを取り出してアプリを開き、スキャンする対象、例えばリンゴを狙えばよい。、そうすればほしい情報、例えばリンゴに農薬の残留物があるかどうかを知ることができる」。
そのようなスキャンができるシステムはすでに存在するが、ユーザーは通常、プリズムなどの追加部品を一体型カメラのフロントに取り付けなければならない。これはコスト高になり、非実用的で、スマートフォンのデザインの邪魔になる。「われわれのアプリが特別なのは、すでにスマートフォンに組み込まれているもの以外に何も必要としないことである」とフラウンホーファーIFFのエクスパートグループマネージャー、Udo Seiffert教授は説明している。
プリズムなしで開発はどのように進められたか。そのようなスキャンは通常、特別なハイパースペクトルカメラを必要とする。それが毎回、多様な色の光を調整し、対象によってどの程度の光が反射されるかを確定し、こうして対象の完璧なスペクトルフィンガープリントを生成する。開発チームは数学モデルを使って、そのスペクトルフィンガープリントから、その成分、対象についての情報を引き出す。「ハイパースペクトルカメラはスマートフォンには組み込まれていないので、われわれのこの原理を逆にしただけである。カメラからブロードバンドの3-chセンサを得る。これは、全ての波長をスキャンし、異なる色の光で対象を照射する」。カメラが異なる色で光度を計測する代わりに、ディスプレイが一秒の数分の一で一連の色で連続的に対象を照射する。したがって、もしディスプレイが対象に赤い光だけを照射すると、対象は赤い光だけを反射することになる、するとカメラは赤い光を計測するだけでよい。インテリジェントな解析アルゴリズムによりアプリは、スマートフォンの限られたコンピューティングパフォーマンス、カメラとディスプレイの限られたパフォーマンスを補完する。
そのアプリの最初のラボバージョンは完成している。研究チームは、様々な初期アプリケーションの開発に取り組んでおり、その後にプライベートユーザー向けに公開されることになる。システムはまず、レファランススキャンにより、リンゴが殺虫剤を含んでいるかの分析の仕方を教えられなければならない。
Seiffert教授によると、「HawkSpex モバイル」アプリの発売は、2017年末ごろになる見込みである。
Si-Ware Systems、電子機器に組み込めるサイズの分光計測チップを発表
ファブレス半導体会社、Si-Ware Systems Inc(SWS)は、広範な産業およびコンシューマ用途向けに集積マイクロ分光計を発表した。
NeoSpectra Microは、微小なチップスケール近赤外(NIR)スペクトルセンサ。サンプルをラボに送ることなくその場で材料を素早く分析するので、飛躍的な時間節約になり、現場あるいはプラントフロアで正確な、すぐに使用できるデータが得られる。
デバイスは、スマートフォンケースに組み込めるほどに小型かつ薄型であり、既存のモバイル製品に入るように設計されている。製品のアプリケーションには、食品の安全性スキャニング、土壌の安全性、石油やガスの成分、薬品純度の評価が含まれる。集積NeoSpectra Microは、Labにある従来の「ベンチトップ」分光計と同じ機能を提供できるので、エンドユーザーはただちに成分の定量化、不純物の検出、品質の確認ができ、サンプルの分析が数日から数分に高速化でき、オフサイト実験室での評価が不要になる。
NeoSpectra Microは、18×18㎜、わずか4㎜厚の自己完結パッケージであり、コンシューマ電子機器に簡単に組込み可能である。
調査会社Tematysによると、コンパクト分光計の市場規模は、2016年で推定6億5500万ドル、2021年までに約10億ドルに拡大する。同社の予測では、コンシューマアプリケーションは、2015-2021の予測期間にCAGR 54%で成長する。
ローコストであるので、微小NIRスペクトルセンサは、NIR分光学の利用モデルの新たな波に道を開くと考えられる。NeoSpectra Microの潜在性を示すためにSWSはフォトニクスウエスト(Photonics West 2017)でiPhoneケースにそれを組込み、デモ用iPhoneアプリを開発した。デモアプリは、食品やコーヒーをスキャンして計測し、グルテンやカフェイン量などの要素を正確に検出し、定量化する。iPhoneケースは、XPNDBLSが開発、スペクトル分析アルゴリズムはGreenTropismが開発した。
NeoSpectra製品は、MEMS技術をベースにした、ローコスト、小型フーリエトランスファ赤外(FT-IR)スペクトルセンサを中心にして組み込まれている。センサは、入力光のスペクトル成分を測定し、計測した光に対応するスペクトルデータを生成する。現在、NeoSpectraセンサは、1100~2500nmのNIRスペクトル範囲で動作するので、広範なアプリケーションエリアで材料成分分析や識別ができる。NeoSpectra技術は、中赤外(MIR)動作も可能であり、将来世代の製品はMIRでのセンシングも提供する。
NeoSpectra Microのプロトタイプおよび開発KITは、今年Q1に提供可能、量産スタートはQ4の予定。
(詳細は、www.si-ware.com)
MTIとAirbus、レーザプロテクションソリューションを共同開発
メタマテリアル・テクノロジーズ(MTI)と同社の光学フィルタ部門、Lamda Guardは、航空機メーカー、エアバス(Airbus)と契約してレーザ保護製品metaAIRを航空機製造向けに検証、認定する。
2014年、MTIは、metaAIRをテストし調整するためにエアバスと最初の契約に署名した。metaAIRは、柔軟なメタマテリアル光学フィルタで、航空機を狙う有害なレーザビームに対して視覚保護のために設計されている。
商業航空機を標的にするレーザは世界的に増加しており、レーザポインタはどんどん出力が向上し、価格が低下している。レーザは、飛行の重大局面でパイロットを混乱させ、一時的な視覚障害を起こすことができる、2015年、連邦航空局(FAA)によると、報告されたレーザ事故は、商用航空機で約2倍に増加し、7703件となった。2015年、UKの民間航空局(CAA)には1439件のレーザ事故が報告されており、Transport Canadaは約600件のレーザ事故を報告している。
エアバスのチーフ製品セキュリティオフィサ、VP、Pascal Andrei氏は、「事実とクライアントとの話で、コックピット照射が実際にあり、緊要かつ頻度が増加していることは分かっている。metaAIRは、われわれの顧客にとってメリットがある。また、metaAIRには、商用航空機部門だけでなく、可能性のあるアプリケーションの数は増えると見ている」と話している。
metaAIRは、レーザ攻撃に対して視覚を保護する高級製品。レーザから保護するように科学的に設計された誘電体(非金属)光学メタマテリアルフィルタ。metaAIRは、入力光と相互作用し、それをブロックし逸らすように設計されたナノパタンデザインを用いるポリマ材料から造られる。
LG Innotek、世界初の70mW UV-C LED発表
LG Innotekは、世界初の殺菌用途70mW UV-C LEDを開発した。その殺菌力は、競合の45mWモジュールの1.5倍である。
UV-C LEDは、200-280nmの範囲の短波長紫外光を発生し、殺菌目的で使用できる。細菌のDNAを破壊することで細菌の繁殖を妨げる。LG Innotekの製品は、280nm領域のUVを発光する。
これまで、UV-C LEDは、低光出力で殺菌能力が低かったので、小さな衛生用品で主に使用されていた。歯ブラシ殺菌用のLEDsのパワーは1mW、加湿器タンクの殺菌は2mWである。
LG Innotekは、独自のLED垂直チップ技術を利用することでUV-C LEDの光出力を70mWに向上させた。製品は6×6㎜であるが、殺菌能力は世界最高である。
LG Innotekは、特殊LEDチップ技術でUV出力限界を克服した。光を取り出すエピタキシャル構造設計と垂直チップ技術によって出力が向上し、効果的に排熱することで信頼性を確保した。
製品はコンパクト、高殺菌能力があるので、浄水器、空気清浄機など様々な分野に適用可能。流水や空気の殺菌も可能である。
オスラム、虹彩スキャナ用に赤外LED
オスラム(OSRAM Opto Semiconductors)は、Mobile World Congressで虹彩スキャナ用に新しい赤外LED (IRLED)を紹介する。SFH 4787Sは、均一に目を照射するので、虹彩パタンを識別するソフトウエアは、その結果をほとんど補正する必要がない。前製品と同様、放射方向は垂直よりもわずかに傾いているので、通常の機械的補助が不要になり、デザインプロセスが簡素化される。
虹彩認識は、最も信頼がおける生体認証法である。簡単に言うと、虹彩スキャナは赤外光を眼に照射し、カメラが写真を撮る。次に特殊ソフトウエアがこれを使って虹彩パタンを検出する。虹彩パタンは各人に固有である。
第3世代の虹彩認識用Osram IRLEDは、このアプリケーションの別の要求も満たしている。カメラ画像の明度差は、虹彩パタン起源が理想的であり、照射の勾配によって付加的に起こるものであってはならない。つまり、虹彩パタンを判断する際にソフトウエアによる結果補正が少なくする必要がある。SFH 4787Sで、オスラムは平面光エミッタを開発した。リフレクタとレンズを最適化し、放射光ビーム全体で実質的に一貫した強度が確保できるようにした。
これを別にすれば、SFH 4787Sは前世代SFH 4786Sとほぼ同じである。両方ともコンパクトな3.5×3.5×1.6㎜ Osluxパッケージをベースにしている。波長810nmは、全ての目の色に高コントラスト画像を提供する。放射方向は8°傾斜しており、放射角度は±18°である。この高効率エミッタの光出力は、電流1Aで720mW、放射強度は1000mW/sr。
よりコンパクトで信頼性の高い虹彩スキャナを開発するきっかけは、モバイル機器を不正アクセスから守るための頼れるソリューションに対する要求が原動力となった。徐々に、その技術は今では他の分野にも浸透しつつある。「アクセスコントロール全体は、ますます重要になってきており、虹彩認識は、ここでは最も高信頼の方法の1つである。コンシューマ市場を踏み台にして当社は、様々な産業からの関心急増も目の当たりにしている」とOSRAMのマーケティングマネージャ、Bianka Schnabel氏は説明している。
Flip Chip Opto、業界初ハイパワー園芸用フリップチップCOB発売
Flip Chip Optoは、クラス最高2400Wハイパワー園芸用フリップチップCOBを発売した。
2400WフリップチップCOBは、生育照明業界を対象とした同社の新しいDuetシリーズの一環。Duet 2400は同社の3-PAD Pillar Metal Core Printed Circuit Board技術をベースにしている。この技術によりハイパワー園芸フリップチップLEDsでブレイクスルーが可能になり、Duet 2400では最高出力2433Wでジャンクション温度が0.003℃/Wに減少した。
Duetシリーズは、Flip Chip COB市場向けFlip Chip Optoの園芸ソリューション。Duet 2400は、カスタマイズ可能な光スペクトルを持つ4つの独立した照射セクションを特徴としている。標準製品ラインは、ピーク450nmロイヤルブルー、660nmブロードバンドレッドで動作する。2つの異なる光スペクトルが、ほとんどの植物でクロロフィルのピーク吸収率を促進する。Duetシリーズは、450nmまたは660nmスペクトルを吸収しない植物には他のスペクトルに置き換えが可能である。
Duet 2400は、その熱特性に独自性がある。設計者は、出力を最大化しながら冷却ソリューションのフォームファクタを小型化することができる。これは、グリーンハウス、商用栽培施設、屋内農業、付加的ツリー点灯などのアプリケーションに適している。また、ハイパワーで、エネルギー効率の優れたLED栽培照明を必要とする他のアプリケーションにも適している。
インストルメントシステムズ、「LEDとSSL計測ハンドブック」出版
インストルメントシステムズ(Instrument Systems)は、「LEDとSSL計測ハンドブック」で、LEDとSSL製品の光学計測についての総合的技術マニュアルを出版する。
同社によると、このマニュアルは経験を積んだスペシャリストだけでなく、初心者にも適している。LEDとSSL計測の基本をカバーしているだけでなく、伸び続けるLED市場における現在のアプリケーション要件全てについて詳細な洞察を提供する。
ハンドブックは9章構成で、光計測の理解に必要なすべてが記載されている。特に、基本的な用語、定義、標準、LEDとSSL製品の特徴、適切な計測機器や付属品についての概説、様々なオペレーション領域についての詳細な応用知識が含まれている。
Luxexcelの3Dプリントレンズ、ISO品質レベルを達成
Luxexcelは、眼科用レンズを3Dプリントする独自の技術を開発し、そのレンズが、ISO 8980-1:2004 Focal Powerに適合していると発表した。
Luxexcelレンズは、眼科処置ラボ環境において専用の3Dプリンタでプリントされる。プリンタからそのまま出てくる品質は、産業で必要とされるISO(国際標準化機構)品質レベルである。同技術は、すでに成熟段階に達しており、特殊レンズを眼科市場に供給することが可能になっている。
「Luxexcelは、単焦点、2焦点、3焦点のような特殊レンズ、円筒およびプリズム付などのレンズを3Dプリントする産業用3Dプリンティングプラットフォームを開発した。レンズは完璧にテストされ、ISO品質レベルに達している。これは、眼科ラボが当社の技術で広範な特殊レンズを製造するビジネスチャンスに道を開くものである」とLuxexcelのCEO、Hans Streng氏はコメントしている。
Luxexcel技術は、ハードウエア、消耗品、デザイン-ソフトウエアを1つの3Dプリンティングソリューションに統合している。Luxexcelプリンティングプラットフォームは、今日の標準的眼科ラボの作業の流れに組込み可能である。3Dプリントソリューションで製造されたレンズは、産業用コーティング、エッジングやフレーミングのような通常の工程に適合している。このプリントプラットフォームにより、眼科ラボは主流の工程で革新的なレンズを自由に設計することができる。Luxexcelは今年、プリンティングプラットフォームを眼科ラボに出荷する予定である。
ソウルセミコンダクタ、Wicop LEDリファレンスモジュール発表
ソウルセミコンダクタ子会社、ソウルセミコンダクタ・ヨーロッパ(Seoul Semiconductor Europe)は、同社のパッケージフリーWicop LEDをベースにしたレファランスモジュール発売した。
最初のリリースに含まれるレファランスモジュールは、Wicop Y19, Y22, Y22P LEDs。Y19モジュールは、4クラスタの2×2 LEDで構成されており、統合標準フラクスは4650ルーメン、それに対してY22とY22pモジュールは、4つのシングルLEDs各々で1268ルーメンを達成している。これら全て、演色評価数(CRI) 70、相関色温度(CCT) 4000K。
発表された全モジュールは共通の顧客ニーズに調整されており、LEDsの位置とピッチ、光学レンズ用のアライメントホールの位置とサイズを規定しているZhaga仕様ブック15にしたがっている。ボードの特徴は標準パワーコネクタ、組立容易、市販レンズとの組み合わせ使用が容易になっている。
350mAで210 lm/Wの発光効率を持つWicop LEDの最適アプリケーションは、例えば壁面照明器具、建築空間のフロアライト、産業分野の倉庫や製造現場の照明など。屋外では、街路灯、トンネル、スタジアムの照明などに使用できる。
コンパクトなフットプリントであるので、これらLEDは、従来のLEDよりも数倍小型であり、遥かに明るく、システムレベルでコスト節減が可能になる。これは、蛍光体薄膜を直接チップ表面に張り付ける最先端のチップデザインで達成されており、従来必要とされていたフレームや金線などのパッケージングは廃止になっている。このようにして、Wicop LEDは、スモールフォームファクタが必要とされるアプリケーションにも最適になっている。
ルミナス、Xtreme Sensus COB LEDアレイを発表
ルミナスデバイセズ(Luminus Devices, Inc)は、同社の新しいXtreme Sensusチップオンボード(COB) LEDアレイの大量供給が可能になったと発表した。Xtreme Sensusは、小売商や視覚商品担当者に、ディスプレイの照明、人々を熱中、興奮させる雰囲気を創る新しい選択肢を提供する。Sensusの成功を基盤にして、Xtreme Sensusは黒体軌跡のさらに下にあり、調査で分かっているように、観察者に好まれるより明るい「ピュアホワイト」の光を発する。ルミナスは、130以上の色域拡張Xtreme Sensusを設計した。すなわち、人々が考える視覚的な正しさを維持しながら、色が飽和し活力を提供するということである。
「当社が提供を続けているSensusは、いわば16色のクレヨンから32色へのアップグレードであった。Xtreme Sensusは、64色のクレヨンである」と照明マーケティングVP、Tom Joryは説明している。「より多くの色、より深い色、より強いコントラストを見るだけで、光景や小売商品が、より動的に刺激的に見える」。
SensusとXtreme Sensusを使うと、デザイナーは、創りたいエクスペリアンスをより細かく調整することができる。Xtreme Sensusは、ルミナスのジェネレーション3 (Gen3)プラットフォームの拡張である。Gen3プラットフォームは、業界最高の効力(170+ lm/W)、出力を提供し、発光面サイズは6~32㎜から選択できる。
(詳細は、www.luminus.com)
テクトロニクス、OFC 2017で最新光テスト・ソリューションを発表
テクトロニクスは、3月21日から米国カリフォルニア州で開催されるOFC 2017で、データセンター・ネットワークのための最新の光テスト・ソリューションを展示する。
テクトロニクス、パフォーマンス・オシロスコープ、ジェネラル・マネージャのBrian Reich氏は、「100Gが生産にのり、400Gの設計が加速するなか、シリコンやシステム設計の特性評価、検証、デバッグにおける課題は比較できないほど増加している。OFCでのテクトロニクス・ブースでは、高速のデータ・レートや最新の規格あるいは、最先端の研究における障害を取り除き、製品の市場投入までの時間を短縮することができる高性能なソリューションをご紹介する」とコメントしている。
データセンター・ネットワーク技術プロバイダは、常に容量の増加と高速データ転送の正確さを追求している。OFCのテクトロニクス展示ブース(ブース番号:2339)では、以下のような電気/光の特性評価ソリューションを展示する。
– DSA8300型サンプリング・オシロスコープと80GHz光サンプリング・モジュールによる、最高28GBdのNRZ、PAM4の高感度シングルモード/マルチモード光測定を含む、IEEE 802.3bsベース400G光テスト・サポート
– DPO70000SXシリーズ70GHz ATIパフォーマンス・オシロスコープによる、400G規格のシングルショットPAM4信号の解析と、ライブ・トリガ、イコライゼーション後のエラー検出
– AWG70000シリーズ任意波形ジェネレータ、DPO70000SXシリーズ・オシロスコープと、業界唯一の光変調解析ソフトウェアによる、空間分割多重などのアプリケーションにおけるマルチOMAシステムのサポートのエンドツーエンドのデモ
– 次世代の光コンポーネント、インターコネクト製造分野に向けた画期的な新製品
東レ・ダウコーニング、LEDパッケージ設計の選択肢を広げる
東レ・ダウコーニング株式会社は、LEDパッケージ設計の自由度を大きく向上させる光学用シリコーン反射コーティング材料を3製品発売した。
新製品Dow Corning WR-3001 Die Edge Coat(WR-3001 Die Edge Coat)、Dow Corning WR-3100 Die Edge Coat(WR-3100 Die Edge Coat)およびDow Corning WR-3120 Reflective Coating(WR-3120 Reflective Coating)は、チップスケールパッケージ(CSP)やチップオンボード(COB)といった最先端のLEDパッケージの設計に使用できる。またディスペンスプロセスからプリントプロセスまで幅広いプロセスに対応が可能。
グローバルマーケティングマネージャー 土谷宅弘氏は、「LEDパッケージメーカーは、より小さく、高効率かつ低コストなLEDパッケージの設計を進めている。そのため、プリントプロセスなどの新しい塗布方法にも対応し、ますます厳しくなる動作環境にも耐えうる最新の反射材料へのニーズが高まっている。今回発売した3製品は、当社が発売を計画している光学用シリコーン反射コーティング材料シリーズの最初の製品」と話している。
新発売の3製品は、薄く塗布した際に高い反射率を誇り、多くの有機反射コーティング材料に割れや変色が生じる150℃の高温環境下でもその高い性能を保つ。
光学用シリコーン反射コーティング材料
・WR-3001 Die Edge Coat:LED材料として高い熱安定性と光安定性が求められる高出力CSP用。従来のディスペンス方式によるプロセスに対応。
・WR-3100 Die Edge Coat:CSPや低出力から中出力のLEDパッケージに適した材料。従来のディスペンス方式の機器に対応し、ショアD65と比較的高い硬度のため、ダイシングプロセスに適する。
・WR-3120 Reflective Coating:高出力LEDパッケージに求められる高い熱安定性と光安定性をもつ。今回発売した新製品のなかで最も硬度が高い。プリントプロセスに適し、また高反射率のため、LEDの性能向上に寄与。
(詳細は、www.dowcorning.co.jp)
Osram赤外Oslon LED、分散照明間通信確立
オーストラリアの企業、Organic Responseは、個々の照明が直近の照明と通信できるような方法、正に魚の群れがするように照明設備を制御する。通信は、オスラム(Osram Opto Semiconductors)の高出力赤外LEDsが放射する変調赤外光信号に基づいている。
Organic Response Lighting Control Systemsは、高いレベルの快適さを維持しながら最大エネルギー効率で広い範囲の照明設備を運用するように設計されている。カギは分散インテリジェンスにある。このインテリジェンスによってシステムは、離れたところだけでなく、近隣の人の存在に反応する。システムの心臓部は、個々の照明に組み込まれたセンサノードである。センサノードの構成は、運動センサ、照度センサ、通信に利用する赤外送信/受振器ペア。センサノードが占有者を検出すると直ぐに、照明は所定の光レベルを出力することで反応する。同時に、それは赤外信号を発して、その占有を近隣の照明に伝える。それに続いて、近隣のセンサノードは、その近くの占有者に適した所定の光レベルに照明を設定することで反応する。併せて、別の赤外信号を近隣にリレーし、照明2つ離れたところに占有者がいることを伝える。結局のところ、個々のセンサノードは、人がどの程度近くにいるかを「知って」おり、照明を適切な明るさに設定する。こうして、それは照明されるのは単に人がいる点だけでなく、隣接域も照明するのである。これにより、誰もいない場所に入り込んだときに、文字通り暗闇に足を踏み入れる感覚がなくなる。光を通信手段として使用することで確実に、人の視野の範囲の照明のスイッチが入るが、例えば隣の部屋のシステムは作動しない。オフィスが再編されると、新規設置の壁が自動的に赤外信号をブロックし、システム応答は自動的にいかなる調整にも適合する。
切替時間の短い高出力赤外エミッタ
このソリューションは、規模の違う幅広いアプリケーションに対応しており、したがってハイパワー赤外エミッタを必要としている。赤外光信号は、近隣照明の全てに届くように設定されなければならないが、そのユニットを超えて影響を及ぼすことはない。この運用距離は、まず第一に、光信号の強さに依存する。とは言え、それは周辺光条件、天井の高さ、床の反射の影響も受ける。したがって、信号強度は、環境と構造条件にしたがい個々に調整されなければならない。個々の照明に割り当てられるIDsを必要とする照明設備、これらはしたがってプログラミングが必要であるが、そういうものとは異なり、有機的応答ソリューションは特定照明への対処は、IR信号の調整できる範囲を利用する。したがって、インストレーション中のプログラミングは不要となる。
赤外(IR) LED Oslon SFH 4725Sは、考えられるすべてのセットアップが確実に通信できるように十分な光パワーを供給する。IR LEDは、スタック技術をベースにしている。これはOsramが2つの発光センタを持つ1チップとなるように開発したものであり、これにより出力は2倍になる。SFH 4725Sは、1A駆動で光出力990mW。狭い放射角度±45°は、425 mW/srの放射強度となる。放射光波長940nm、これは人の目には不可視であるが、シリコンフォトディテクタのスペクトル感度に完全に適合している。SFH 4725Sの特徴は、立上り/立下り時間はそれぞれ10nsと15nsの短く、光信号の変調ができることである。
RQ-4 Global Hawkマルチスペクトルセンサの飛行テスト開始
ノースロップグラマン(Northrop Grumman Corporation)は、ḾS-177センサペイロードの飛行テストを開始した。
同センサは、RQ-4 Global Hawk高度長時間航続自律飛行システムで就航飛行を成功させている。飛行テストは、センサが高度長距離自律飛行で飛んだ初めてのテストであり、システムの任務遂行能力拡大するものである。ḾS-177センサは設計的に、広範囲の探査と多様なセンシング技術を使って目標を見つけることができ、その敏捷性とマルチセンシング法により目標を確定、追跡、評価することができる。
ḾS-177テストは、2017年上半期中継続する予定である。ノースロップグラマンのPalmdaleファシリティでの飛行テスト成功は、これまでGlobal Hawkでは利用できなかった2つのセンサの実証に次ぐものである。ノースロップグラマンは、、2016年2月にSYERS-2情報収集センサの飛行に成功し、最近ではOptical Bar Cameraの飛行テストを完了した。
ノースロップグラマン、Global HawkプログラムマネージャVP、Mick Jaggers氏は「ḾS-177は、イメージング・インテリジェンス偵察(ISR)センサの新たなベンチマークであり、Global Hawkプラットフォームへの組込みは、われわれが提供できる任務遂行能力を拡大するものである」とコメントしている。「今回の飛行成功は、多様なセンサペイロードを搭載するGlobal Hawkの多様性と有効性を実証し、OMS適合性確立をサポートする積極的な取り組みのもう1つの到達点である」。
Global Hawkシステムは、持続的なISR情報を主に提供する。30時間以上、高度飛行ができるので、Global Hawkはあらゆる天候で、昼夜、地上の広範囲にわたり、ほぼリアルタイムに高解像度画像を収集するように設計されている。2001年以来US空軍での積極的な活動で、Global Hawkは軍事と人道作戦支援の任務で飛行時間が20万時間を超えている。
(詳細は、www.northropgrumman.com)
ピコメトリクス、中国メーカーとベンダー主導型在庫管理契約
ルナイノベーションズ(Luna Innovations Incorporated)は、ピコメトリクス(Picometrix)ディビジョンが中国の通信装置およびネットワークソリューションプロバイダとベンダー主導型在庫管理(VMI)契約を結んだと発表した。
この契約により、Picometrixは顧客のサプライチェーンおよび製造工程に、より密接に組み込まれることになる。契約に従い、Picometrixは香港に専用の100G集積コヒレントレシーバと今後認定される製品の在庫を持つことになる。これにより顧客はジャスト・イン・タイムベースで製造に取り掛かることができる。
VMI契約履行にしたがい、Picometrixは100G光トランスポートネットワーク装置向けコヒレントレシーバの新規受注を獲得した。受注は約140万ドルで2017年6月にかけて納品される。
Picometrixは、VMI契約により初代CR-100D製品と次世代CR-100Fコヒレントレシーバの両方を供給する見通しである。CR-100Fは同社最新世代100Gコヒレントレシーバで、OIFの「集積デュアルポラリゼーション・マイクロ-イントラダインコヒレントレシーバ実装合意」に準拠している。CR-100Fは初代CR-100Dの約1/4のサイズであり、追加機能としては信号検出とVOAが含まれる。CR-100Fは長距離とメトロアプリケーションに両方に実装され、増え続ける帯域需要をサポートする。